科学・技術
19世紀の欧米文化(科学・技術)©世界の歴史まっぷ

科学・技術

科学・技術

19世紀欧米の文化 科学・技術

自然科学技術・発明
ファラデー(英)電気化学・磁気科学モールス(米)電信機・モールス信号
マイヤー(独)エネルギー保存の法則ベル(米)電話機
ヘルムホルツ(独)エネルギー保存の法則エディソン(米)電灯・蓄音機
レントゲン(独)エックス線発見マルコーニ(伊)無線電信
マリー=キュリー(ポーランド)
ピエール=キュリー(仏)
ラジウムの発見ディーゼル(独)ディーゼル=エンジンの完成
リービヒ(独)有機化学の基礎確立ダイムラー(独)自動車発明
ダーウィン(英)進化論提唱
『種の起源』
ノーベル(スウェーデン)ダイナマイトの発明
メンデル(オーストリア)遺伝の法則発見ライト兄弟(米)飛行機の発明
パストゥール(仏)狂犬病予防接種の開発
コッホ(独)結核菌の発見
ツベルクリンの製造
北里柴三郎(日)ペスト菌発見
ジフテリア・破傷風の治療
志賀潔(日)赤痢菌発見
参考:山川 詳説世界史図録

19世紀の科学とそれにもとづく技術の発展は、めざましい進歩をとげた。

科学

物理学ではドイツのマイヤー Mayer (1814〜78)とヘルムホルツ Helmholtz (1821〜94)がエネルギー保存の法則を発見し、イギリスのファラデー Faraday (1791〜1867)は電磁誘導の法則や電気分解の法則を発見し、さらにマックスウェル Maxwell (1831〜79)はファラデーの研究を数学的に展開して電磁理論を大成した。ドイツのレントゲン Röntgen (1845〜1923)はエックス線を発見し、キュリー夫妻(夫1859〜1906, 妻1867〜1934)はラジウムを発見した。

化学ではドイツのリービヒ liebig (1803〜73)が有機化学の基礎を確立し、医学では細菌学が進み、フランスのパストゥール (1822〜95)は狂犬病の予防接種に成功し、ドイツのコッホ Koch (1843〜1910)は結核菌やコレラ菌は発見し、ツベルクリンを創製した。

生物学ではオーストリアのメンデル Mendel (1822〜84)が遺伝の法則を発見し、イギリスのダーウィン Darwin (1809〜82)は『種の起源』を1859年発行して進化論を説き、宗教界・社会科学・人文科学にまで影響を与えることになった。

技術

技術の面でも電気や石油化学の分野における技術革新(第2次産業革命)が進み、人間の生活ばかりでなく意識や世界観までを変革し、交通網や通信網の発達も重なって世界の一体化を進行させた。アメリカのモールス Morse (1791〜1872)は電信機、ベル Bell (1847〜1922)は電話機、エディソン Edison (1847〜1931)は電灯や蓄音機を発明し、イタリアのマルコーニ Marconi (1874〜1937)は無線電信、ドイツのディーゼル Diesel (1858〜1913)はディーゼル機関、スウェーデンのノーベル Nobel (1833〜96)はダイナマイトを発明した。とくにノーベルは莫大な財産を科学などの分野の功労者に与えるよう遺言したことから、ノーベル賞が創設されたことで知られる。

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