大仙院花鳥図
大仙院花鳥図 部分(伝狩野元信/京都国立博物館寄託/重要文化財)©Public Domain

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大仙院花鳥図

大仙院花鳥図
大仙院花鳥図(伝狩野元信/京都国立博物館寄託/重要文化財)©Public Domain

大仙院花鳥図
大仙院花鳥図(伝狩野元信/京都国立博物館寄託/重要文化財)©Public Domain

狩野元信筆 全8幅のうち 紙本着色 室町時代(16世紀) 京都 大仙院 重要文化財

大徳寺の塔頭、大仙院の方丈(檀那の間)に描かれたもので、元信(1476-1559)の代表作のひとつに数えられている。襖8面にわたる大画面が巨大な松樹を中核的題材として破綻なく構成されており、また花鳥にのみ施された濃彩がきわめて鮮烈な色彩効果を上げている。豪壮華麗な桃山障屏画に直結する要素を数多く含んだ作品といえよう。
なお本図の製作時期についてはこれまで大仙院の創建なった永正10年(1513)があてられてきたが、近時建築史の側から、方丈の大がかりな改築工事の行われた天文4年(1535)に描かれたのではないかとする興味深い説も提示されている。

参考 四季花鳥図(しきかちょうず)全8幅のうち | 京都国立博物館 | Kyoto National Museum

武家社会の成長

室町文化

東山文化
大和絵

大和絵では、応仁の乱後、朝廷絵師であった土佐光信とさみつのぶ(生没年不詳)が『清水寺縁起』などの作品を描き、土佐派の基礎を固めた。ー方、幕府の御用絵師であった狩野正信かのうまさのぶ(1434?〜1530)・狩野元信かのうもとのぶ(1476〜1559)父子は、水墨画に伝統的な大和絵の手法を取り入れて新しく狩野派をおこし『周茂叔愛蓮図しゅうもしゅくあいれんず』(狩野正信)・『大仙院花鳥図』(伝狩野元信)などの作品を残した。

臨済宗大徳寺内にある塔頭寺院

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