チャンドラグプタ2世
戦争に行くチャンドラグプタ2世 ©Public Domain

チャンドラグプタ2世


チャンドラグプタ2世 (超日王)生没年不詳(4〜5世紀頃)
グプタ朝第3代王(在位376年 - 415年)。チャンドラグプタ1世の孫。西インドを征服するとともに、婚姻政策によりデカン高原の覇者ヴァーカータカ朝を影響下におき、最盛期を創出した。文芸の保護者としても知られる。当時インドを旅行した中国僧の法顕の『仏国記』に、この国の繁栄のありさまが記されている。

チャンドラグプタ2世

華やいだ時代を築いた文芸の保護者

グプタ朝第3代王。婚姻政策によりデカン高原の覇者ヴァーカータカ朝を影響下におき、西北インドへ大軍を送って征服し、同地方の中心としウッジャイニー(現ウッジャイン)を副都とした。文芸の保護者としても知られ、インド古典文化の最盛期を築いた。

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グプタ朝を安定させ最盛期を築く

グプタ朝第3代王。チャンドラグプタ1世の孫。4世紀末、インドのほぼ全域を征服。外交や官僚機構の整備で全盛期を創出した。文芸なども奨励。

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アジア・アメリカの古代文明

インドの古代文明

グプタ朝と古典文化
3世紀にはサータヴァーハナ朝が倒れ、クシャーナ朝も衰退したが、4世紀に入るとガンジス川中流域にグプタ朝(320〜550頃)がおこり、都をパータリプトラにおいて北インドを統一した。まず初代のチャンドラグプタ1世が王朝の基礎を固め、第2代のサムウドラグプタの時代に四周を征服して領土を広げた。
サムドラグプタは南インドにも遠征軍を送ったが、この地を版図に加えることはせず、諸王の帰順を求めるにとどまった。
第3代のチャンドラグプタ2世(超日王)は西インドを征服するとともに、デカンのヴァーカータカ朝と婚姻関係を結ぶことによって南方への影響力を強めている。チャンドラグプタ2世の時代がグプタ朝の最盛期で、当時インドを旅行した中国僧の法顕ほっけんの旅行記『仏国記(法顕伝)』に、この国の繁栄のありさまが記されている。その繁栄はまた、この王朝の発行した多種多様な金貨からも知られる。民間では貝貨が一般的に用いられた。
グプタ朝と古典文化 グプタ朝 グプタ朝(5世紀頃)の地図
グプタ朝(5世紀頃)の地図 ©世界の歴史まっぷ

しかし5世紀後半になると諸侯の離反、独立によって国内が乱れ、また西北からエフタル民族(フーナ)の侵寇もうけて衰退し、6世紀半ばに滅んだ。グプタ朝衰退の原因としては、このほかに西方世界との交易の停滞と、国内における都市経済の停滞があった。

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