ガッラ・プラキディア廟堂
ガッラ・プラキディア廟堂 Source Wikipedia

ガッラ・プラキディア廟堂


ガッラ・プラキディア廟堂
テオドシウス1世(ローマ皇帝)と後妻ガッラ(ウァレンティニアヌス1世の娘)との間に生まれ、アルカディウス(東ローマ皇帝)とホノリウス(西ローマ皇帝)の異母妹でもある、ガッラ・プラキディアによって建設された、彼女の霊廟とされる建築物。
十字型をした簡素な煉瓦造りで内部天井部分に創建当時のモザイクがほぼそのまま残され、世界遺産「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」に登録されている。

ガッラ・プラキディア廟堂

装飾

ガッラ・プラキディア廟堂
ガッラ・プラキディア廟堂
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壁面は後年に補完された大理石に覆われているが、天井ヴォールト部分には美しいモザイク画が残る。これは部分的に修復されているものの、かなり良好な状態で残っており、画題は創建当時からほとんど変わっていないと考えられている。

ガッラ・プラキディア廟堂
ガッラ・プラキディア廟堂内 Source Rinda

入り口正面の半円形の壁面には、書物と十字架を持ったヒスパニア(スペイン)の殉教者聖ウィンケンティウスと4つの福音書を収蔵した棚、そして聖人が殉教した焼き格子が画かれている。この聖人像はローマの殉教者聖ラウレンティウスとされていたが、近年の研究によりウィンケンティウスであることが証明された。反対側、つまり入り口上部の壁面には十字架を持つキリストと羊の群れが見られる。これらに垂直に交差する部分の壁面には、アカンサスの葉に包まれ泉の水を飲む鹿が画かれているが、これは詩編の42を表現するものであろう。十字平面の4つの腕にあたるヴォールト天井にはメダイヨンや人物像を囲むように蔓模様を配する。
中央部の天井には、星がちりばめられた濃紺の天空の中心に黄金十字架が輝き、その4方には4人の福音記者をも表すセラフィムが画かれている。四辺のアーチは赤で縁取られ、その下の壁面には小窓と泉を飲む鳩を囲んで2組ずつの4人の聖人像が画かれている。彼らが誰であるかについては分かっていない。

参考 Wikipedia

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ラヴェンナの初期キリスト教建築物群 – 世界の歴史まっぷ

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