テュルゴー
ジャック・テュルゴー(Charles-Nicolas Cochin the Elder作/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

テュルゴー

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テュルゴー (Turgot 1727〜1781)

フランス・ブルボン朝の経済学者、政治家。1761年リモージュの地方監察官に就任、重農主義論を援用。ルイ16世統治初期に財務総監に任命され、国内関税を廃止して穀物の国内流通の自由化、パリのギルド廃止、商工業の自由を認め、さらに賦役の廃止を断行。特権に執着する反対者の攻撃の的となり、貴族や聖職者などの連合軍に王との関係を阻害され、改革は放棄され、1776年辞任。

テュルゴー

フランスの経済学者、政治家。ルイ16世統治初期の財務総監。初め神学、のち法律を学び、1753年メートル・ド・ルケート(請願書審理官)職を購入。60年スイスにボルテールを訪れ、またこの頃百科全書派や F.ケネー、P.デュポン・ド・ヌムール、A.スミスなどと親交を結ぶ。61年リモージュの地方監察官に就任、重農主義論を援用し、土地台帳を作成して物件の課税価値を明記させ、生産物の種類に応じて税率を定め、農業協会を奨励し、道路網の整備、拡大に努めた。74年財務総監に任命されると、国内関税を廃止して穀物の国内流通の自由化を実施し、工業の面では76年にパリのギルドを廃止し、商工業の自由を認め、さらに賦役の廃止を断行した。これは特権に執着する反対者の攻撃の的となり、彼は王の良識と勇気に期待したが、財界人、官職者、特権階級、教会人などの連合軍に王との関係を阻害され、改革は放棄された。76年5月辞任。主著『富の形成と分配に関する諸考察』 Réflexions sur la formation et la distribution des richesses (1766) は古典派経済学のなかでも卓越した分析水準を示し、その後のイギリスおよびフランスの経済学に大きな影響を与えた。

参考 ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 プラス世界各国要覧 2018

欧米における近代社会の成長

フランス革命とナポレオン

王政の危機

ルイ14世(フランス王)以来宮廷の浪費や戦費、貴族たちへの年金などで支出が増え、フランスの財政は赤字を累積していった。アメリカ独立戦争の援助の20億リーブルも加わり、革命直前には財政は危機に瀕していた。ルイ16世(フランス王) LouisXVI(位1774〜92)は重農主義経済学者のジャック・テュルゴー Turgot(1727〜81)、スイスの銀行家のネッケル Necker(1732〜1804)などを財務長官に起用して財政改革を試みた。しかし、特権身分への課税という改革案は、聖職者や貴族の代表からなる名士会に拒否され、高等法院や貴族の反抗を招いた。彼らは、特権身分の立場から、王の絶対権を制限しようと、1614年以来開かれていなかった全国三部会の招集を要求した。第三身分の異議申し立てもこれに加わった。結果として、国王は彼らの間からでた三部会招集の要求を承認することとなった。財政の危機は王政の危機につながった。

参考

launch 詳説世界史研究

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