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エローラーの石窟寺院群
エローラーの石窟寺院群 第16窟 カイラサナータ寺院 Wikipedia

エローラーの石窟寺院群

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エローラーの石窟寺院群 インド中西部、アジャンターの南西100㎞の山地に位置する『エローラーの石窟寺院群』には、各時代ごとに築かれた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教の石窟寺院が、南北2㎞にわたって立ち並んでいる。世界遺産。

エローラーの石窟寺院群

3つの宗教が共存する寛容の聖地

インド中西部、アジャンターの南西100㎞の山地に位置する『エローラーの石窟寺院群』には、各時代ごとに築かれた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教の石窟寺院が、南北2㎞にわたって立ち並んでいる。

仏教窟

仏教窟は南端の第1〜12窟にあたり、5〜7世紀に造営された。インドでも最後にできた仏教窟で、祈りを捧げるチャイティヤ窟である第10窟にはストゥーパの前に仏倚座像ぶついざぞうを配した巨大な仏龕ぶつがんが設置されている。
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エローラーの石窟寺院群 第10窟Wikipedia
ヴァルダナ朝地図
ヴァルダナ朝地図 ©世界の歴史まっぷ

ヒンドゥー教窟

ヒンドゥー教窟は、仏教窟の北にある第13窟〜29窟にあたり、7〜10世紀頃(ラーシュトラクータ朝)までにつくられた。なかでも第16窟のカイラーサ寺院は、エローラー石窟寺院群のなかでも最大の規模を誇る。このヒンドゥー教寺院は一つの岩からできた「石彫寺院」で、幅46m、奥行き80m、高さは34mある。黒光りする玄武岩の巨大な冠石かんむりいしをいただき、多種多様な神々や悪魔、空想上の動物などの彫刻が屋根や柱などを覆っている。これらの彫刻はのみと槌だけで彫られたもので、古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』の世界を見事に描いている。これらは当時の技術水準の高さを今に伝えている。
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エローラーの石窟寺院群 第16窟 中央寺院の土台は象の彫刻が支える Wikipedia
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エローラーの石窟寺院群 第16窟 Wikipedia
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エローラーの石窟寺院群 第16窟 中央寺院は空中回廊によって結ばれている Wikipedia
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エローラーの石窟寺院群 第16窟 Wikipedia
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エローラーの石窟寺院群 第16窟 カイラサナータ寺院 Wikipedia

ジャイナ教窟

ジャイナ教窟は、もっとも北の第30窟〜第34窟にあたり、8〜10世紀ごろにつくられている。ジャイナ教徒はカイラーサ寺院に刺激されて、盛んに石彫寺院を造営したが、多くの寺院が未完のままで終わっている。もっとも完成度が高いのは第32窟で、第33窟とともに重層構造となっている。
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エローラーの石窟寺院群 第34窟 ライオンに座る女神像 Wikipedia
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エローラーの石窟寺院群 第32窟 ジャイナ教石窟 天井には大きな蓮が彫られている Wikipedia
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現在のジャイナ教寺院 ファイル:Jain temple 001.jpg - Wikipedia
同じインドにあるアジャンターの石窟寺院は8世紀以降廃墟になり1,000年間も発見されなかったが、エローラーは忘れ去られることなく、現在も多くの巡礼者が訪れている。3つの宗教が共存したこの石窟寺院群は、古代インドの寛容の精神を表している。

参考

くわしく学ぶ世界遺産300<第2版>世界遺産検定2級公式テキスト

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