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元禄美術

洛中洛外図巻 元禄美術
洛中洛外図巻(住吉具慶筆/東京国立博物館蔵)画像出典:東京国立博物館
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元禄美術

  • 庭園:後楽園(岡山)・後楽園(水戸藩邸)・六義園
  • 絵画:
    • 土佐光起:春秋課長図屏風
    • 住吉如慶:東照宮縁起絵巻
    • 住吉具慶:洛中洛外図巻
    • 尾形光琳:紅白梅図屏風・燕子花図屏風
    • 菱川師宣:見返り美人図
  • 建築:東大寺大仏殿・善光寺本堂

元禄美術

元禄期の美術・建築

庭園後楽園(岡山)・後楽園(水戸藩邸)・六義園
絵画土佐光起春秋花鳥図屏風
住吉如慶東照宮縁起絵巻
住吉具慶洛中洛外図巻
尾形光琳紅白梅図屏風・燕子花図屏風
菱川師宣見返り美人図
建築東大寺大仏殿・善光寺本堂

美術でも幅広い層から名作が生まれ、広範な人々に受容される傾向が生まれた。

絵画

洛中洛外図巻 元禄美術
洛中洛外図巻(住吉具慶筆/東京国立博物館蔵)画像出典:東京国立博物館
源氏物語柏木図屏風
源氏物語柏木図屏風(土佐光起画/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

絵画では、幕府や大名に抱えられた狩野派や朝廷絵師(絵所預えどころあずかり)の土佐派(大和絵系で土佐光起とさみつおき 〈1617〜91〉が再輿)、さらに土佐派からわかれた住吉派住吉如慶すみよしじょけい 〈1599〜1670〉・住吉具慶すみよしぐけい 〈1631〜1705〉の父子)が支配層の保護を受けるなかで、安定した絵画作品を制作した。しかし、しだいに清新さに欠けていったことも否めない。

燕子花図屏風
燕子花図屏風(尾形光琳筆/根津美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain
紅白梅図屏風
紅白梅図屏風(尾形光琳筆/MOA美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

これに対して、町人のなかから生まれた絵画に、新しい時代を感じさせる名品が誕生した。京都の呉服屋(雁金かりがね屋)出身の尾形光琳おがたこうりん(1658〜1716)は、本阿弥光悦ほんあみこうえつや俵屋宗達の技法を取り入れ、絵画や蒔絵まきえに新風を吹き込んだ。大和絵の伝統的な装飾と王朝文学趣味をもったこの流派は、琳派りんぱと呼ばれた。光琳の『紅白梅図屏風』や『燕子花図屏風かきつばたずびょうぶ』、そのほかの作品は、伝統のなかに斬新な感覚が満ちあふれている。また、光琳の弟尾形乾山おがたけんざん(1663〜1743)は陶器に装飾的な作品を残した。

これらはいずれも高級感のある作品であったのに対して、菱川師宣(?〜1694)や英一蝶はなぶさいっちょう(1652〜1724)は、庶民に受け入れ易い風俗画を残した。菱川師宣は、安房国の職人(縫箔師ぬいはくし)の家に生まれ、江戸にでて狩野派や土佐派に学んだ。やがて風俗画を描き始めたが、なかでも木版もくはんを利用した浮世絵は大最生産が可能になり、庶民でも入手できるようになった。『見返り美人図』などの美人画を、庶民は床の間に掛けたり、屏風に仕立てて楽しんだ。英一蝶は京都の医者の家に生まれ、江戸にでて狩野派に師事していた。しかし菱川師宜の影響を受け、市井の風俗を描くようになった。ー蝶は、遊興生活を理由に幕府から三宅島への遠島を命じられ、のちに江戸にもどるが、それから再び市井の風俗をますます親しみを込めて描写した。

菱川師宣
見返美人図(菱川師宣画/東京国立博物館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

庭園

六義園
六義園 画像出典:Wikipedia
後楽園(岡山)
後楽園(岡山)画像出典:WIKIMEDIA COMMONS

庭園の分野では、元禄期に将軍が大名屋敷を訪れる御成おなりの回数が増え、大名側も屋敷に趣向をこらした庭園づくりをするようになった。柳沢吉保の屋敷である六義園りくぎえんは、優れた廻遊式庭園である。小石川の水戸藩邸の後楽園朱舜水しゅしゅんすいの影響がみられ、明風の石造りの橋などがみごとである。また国元でも、岡山の後楽園のように日本3名園の一つに数えられる廻遊式庭園がつくられた。以上の現存する庭園のほか、残された絵図や発掘調査によって、失われた大名邸の庭固の役割と機能が注目されるようになった。

建築

建築の分野でも、明(王朝)から日本に亡命した隠元いんげん(1592〜1673)は、禅宗の一派である黄檗宗おうばくしゅうを開き、本山として山城宇治に万福寺まんぷくじを建立した。万福寺の伽藍は、中国風の禅寺建築として注目をひく。

参考

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