木造菩薩半跏像
木造菩薩半跏像 Source: pinterest

木造菩薩半跏像


木造菩薩半跏像もくぞうぼさつはんかぞう (伝如意輪観音)/(本堂安置) 中宮寺半跏思惟像 (飛鳥時代 7世紀)
奈良県奈良県生駒郡斑鳩町の法隆寺に隣接する中宮寺の本尊。飛鳥時代(7世紀)の作。国宝。数少い「古典的微笑アルカイックスマイル」の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクスレオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれている。

木造菩薩半跏像

国宝・重要文化財データ

  • 名称 木造菩薩半跏像
  • 員数 1躯
  • 種別 彫刻
  • 国 日本
  • 時代 飛鳥時代
  • 区分 国宝
  • 指定年月日 1951年6月9日
  • 所在都道府県 奈良県
  • 所有者 中宮寺
中宮寺半跏思惟像
中宮寺半跏思惟像(画像出典:山川詳説日本史図録)

参考 国指定文化財等データベース

弥勒菩薩半跏思惟像は、仏像の一形式で、台座に腰掛けて左足を下げ、右足先を左大腿部にのせて足を組み(半跏)、折り曲げた右膝頭の上に右肘をつき、右手の指先を軽く右頰にふれて思索する(思惟)姿の弥勒菩薩像である。日本には大陸より6世紀から7世紀の弥勒信仰の流入と共に伝えられ、飛鳥、奈良時代の作品が多く残されている。

概要

半跏思惟のこの像は、飛鳥時代の彫刻の最高傑作であると同時に、わが国美術史上、欠かすことの出来ない地位を占める作品であります。また国際美術史学者間では、この像の顔の優しさを評して、数少い「古典的微笑アルカイックスマイル」の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれております。
 半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を膝の上に置き、右手を曲げて、その指先きをほのかに頬に触れんばかりの優美な造形は、いかにも人間の救いをいかにせんと思惟されるにふさわしい清純な気品をたたえています。斑鳩の里に伝統千三百余年の法燈を継ぐ中宮寺の、この像は、その御本尊として永遠に私たちを見守ってくださるでしょう。

参考 公式ホームページ

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