ジョン・ウィクリフ
ジョン・ウィクリフ像 ©Public Domain

ジョン・ウィクリフ


ジョン・ウィクリフ( A.D.1320〜A.D.1384)

イギリスの神学者、聖職者、宗教改革の先駆者。イエスの言行と聖書こそが信仰の根拠であるとし、教会の儀礼的腐敗を厳しく批判した。聖書の英訳とその普及に貢献した。コンスタンツ公会議で異端となったウィクリフは、すでに死んでいるにもかかわらず、墓から掘り起こされ、著書とともに焼かれて、テムズ川に投げ込まれたという。思想は、ロラード派によって受継がれ、ボヘミアの宗教改革者フスにも影響を与えた。

ジョン・ウィクリフ

聖職叙任権闘争を継承

イギリスの神学者、聖職者。イエスの言行と聖書こそが信仰の根拠であるとし、教会の儀礼的腐敗を厳しく批判した。聖書の英訳とその普及に貢献した。

コンスタンツ公会議で異端となったウィクリフは、すでに死んでいるにもかかわらず、墓から掘り起こされ、著書とともに焼かれて、テムズ川に投げ込まれたという。
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ヨーロッパ世界の形成と発展

西ヨーロッパ中世世界の変容

教会勢力の衰微

教会の世俗化や腐敗はますます進み、各地で教会の改革を求める運動が起こってきた。14世紀後半、オクスフォード大学の神学教授ジョン・ウィクリフ(1320頃〜1384)は、教皇権を否定するとともに、教会が世俗的な富を追求することを厳しく攻撃し、教会財産の国庫への没収を是認した。そして、イングランドの教会及び国王の教皇からの独立を主張した。また教義面では聖書主義を唱え、聖書の英語訳とその普及に努めた。彼の教えは異端とされたが、ランカスター公の保護下に生き延び、国内ではロラード派と呼ばれる人々に信奉され、国外ではベーメンのフスの運動に大きな影響を与えた。

教会勢力の衰微 – 世界の歴史まっぷ

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