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文字の伝播 ©世界の歴史まっぷ

文字の伝播

突厥文字, 満州文字, 女真文字, ソグド文字, アラビア文字, ビルマ文字, チュノム, クメール文字, タイ文字, 契丹文字, モンゴル文字, ウイグル文字, パスパ文字, 西夏文字, チベット文字, ハングル文字, 仮名文字, アラム文字, ブラフミー文字, 甲骨文字, 漢字

文字の伝播

諸地域世界の交流

東西文物の交流

文物の伝播

文字は、情報の伝達のもっとも基本となるものであるとともに、時には民族・国家の文化的な指標ともなる。したがって、文化交流の初期の段階には、商業・交易などに便利な文字を借用して使用されるが、次第に独自の文字の創造へと向かっていく。東西交通路で使用された代表的な文字には、漢字、西アジアのアラム文字を母体とするソグド文字、インドで作られたブラフミー文字の3種類がある。アジアの諸民族は、ほぼこの3種類の文字の影響を受けながら独自の文字を作成した。

漢字系

漢字は、広く東アジア一帯の朝鮮、日本、ベトナムなどの国に波及したばかりでなく、中国がシルク・ロード一帯を支配した時期には、公式の文書としても使われ、今日多数の文書が敦煌やトゥルファンから発見され、当時を知る貴重な資料となっている。中国周辺の諸国は、おおよそ9世紀までは漢字の需要に努めたが、その後、政治的対立もあって、独自の文字の創造を模索していった。代表的なものに西夏文字契丹文字女真文字やベトナムで使用されたチュノム、日本で漢字と併用された仮名文字などをあげることができる。また朝鮮では、15世紀ハングル訓民正音)という独特の文字が創製され、今日にいたっている。

アラム・ソグド文字系

ソグド人は、西トルキスタンの削ぐディアナ地方に居住した古代イラン系の民族で、東西交易に活躍した。ソグド文字は、西アジアの通商文字ともなっていたアラム文字の系統に属し、シルク・ロードにおける交易の際に、東方に伝えられていった。ウイグル文字もやはりこの系統に属し、モンゴル語・満州語でも用いられた。また突厥文字もアラム文字の流れをくんでいる。

ブラフミー文字系

インドで使用されたブラフミー文字の起源は、フェニキア文字説、セム文字説などがあって明らかでないが、紀元前3世紀のアショーカ王碑文にも記されており、この頃には完成していた。仏教の伝播とともに広がり、上座部(小乗)仏教の南伝したビルマ(ミャンマー)、タイ、クメール(カンボジア)などの文字はこの系統であり、またチベット文字もこの系統である。

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参考

詳説世界史研究

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