ザ・ローマ 帝国の興亡 第四話 ユダヤ戦争 登場人物とあらすじ

ザ・ローマ 帝国の興亡 第四話 ユダヤ戦争 エルサレム ローマ帝国
ザ・ローマ 帝国の興亡 第四話 ユダヤ戦争 (C) British Sky Broadcasting 2011

ザ・ローマ 帝国の興亡 第四話 ユダヤ戦争
世界初の巨大帝国ローマはいかに頂点を極め、滅びたのか。
ローマ帝国の興亡を6つのエピソードで綴るスペクタクルシリーズ。暴君・ローマ帝国第5代皇帝ネロの真実に迫った第1話「ネロ」から、東ゴートの侵入によって滅亡に向かう西ローマ帝国と皇帝・ホノリウスの最期を描いた最終第6話「西ローマ帝国の滅亡」までを描くなかの第4話「ユダヤ戦争」。古代ローマ時代の文献に基づき、歴史家の監修を経て制作されている。
66年、ローマ帝国の属州ユダヤで史上最大の反乱が勃発し、国家の存亡が危ぶまれる事態となる。
ローマ軍は将軍ウェスパシアヌスと息子のティトゥスを招集。
2人は一族の名誉を懸けてユダヤ軍を制圧する。そして共に皇帝の座へ上り詰める。
これは帝国最強の一時代を築き、ローマ史に名を残した父子の物語。

ザ・ローマ 帝国の興亡 第四話 ユダヤ戦争

あらすじ

66年の春、ユダヤ人のフラウィウス・ヨセフスはローマ帝国への減税を訴えた暴動に参加していた。この歴史を後世に伝えた男だ。
反乱の舞台はローマ領ユダヤ(現在のイスラエル)。
総督の汚職と重税にユダヤ人の不満が爆発した。

ユダヤ属州総督は、軍を招集しユダヤの聖地エルサレム神殿に送り、神殿の金銀財宝を略奪した。
憤慨したユダヤの民衆はローマ軍を撃退した。
紀元前66年11月、さらに3万ものローマ軍兵士が派遣されたが、エルサレムから16キロのベツ・ホロンでローマ軍はかつてない大敗を喫した。
帝国は暴動が各地へ拡大するのを恐れた。

ティトゥスの父で将軍のウェスパシアヌスは皇帝(ネロ)の詩会で居眠りをしたため、郊外へ追放されていたが、ネロは呼び戻し、指揮官に任命する。

66年秋 エルサレム神殿
指導者のアナノスがユダヤ軍を統率していた。

ギリシア ローマ軍司令部
ウェスパシアヌスはエルサレムは要塞でまともに攻めても勝ち目はないため、周辺の都市を落として孤立させようと考えた。
村を焼き払い男と家畜は皆殺し、女と子供は奴隷にし、民衆に恐怖を植え付けて降伏させる。
息子ティトゥスを軍団長にし、エジプト(アレクサンドリア)から北上させ、ウェスパシアヌスは南下してユダヤ軍を挟み撃ちにし、プトレマイスで合流しガリラヤに進軍する戦略を立てた。

ガリラヤ
66年冬 ユダヤ軍の指揮官となったフラウィウス・ヨセフスは、戦いに備えるためガリラヤに向かった。
ローマ全軍の4分の1がガリラヤに集結した。

何万ものユダヤ人が拷問を受け命を奪われた。そして多くが奴隷となった。
それでもユダヤ人は抵抗を続けた。

67年5月 下ガラリヤ ヨタパタ
避難民であふれるヨタパタではヨセフスが指揮を執っていた。

ユダヤ軍は3週間敵襲を避け続けたためウェスパシアヌスは戦略を練り直した。
ローマ軍は盾で崩御するテストゥド隊列で接近し、投石機で打撃を与え外壁を破壊する作戦に出るも難攻し、追い込まれたティトゥスは城内が寝静まっている早朝に忍び込み開城することに成功する。
ユダヤ軍は破れたが、投降をよしとしない守将たちは自決を決議、ヨセフスが3番目に指した者を隣の者が殺すことにする。学問に通じたヨセフスは、自分と友人のヤコブが最後に残るよう計算していたという説もある。だが彼は神の意志で生き残ったと『ユダヤ戦記』に記している。
ヨセフスはヤコブと2人になったところでヤコブを説得、2人で投降した。ローマ軍司令官ウェスパシアヌス(後のローマ皇帝)の前に引き出され、今のローマに必要なのは最強の指導者だからウェスパシアヌスがローマ皇帝になると予言して命を助けられる。

ローマ軍のユダヤ制圧はその後も2年間続き町は次々と陥落した。それがユダヤ人の反乱を一層あおる結果となり、多くの民が決戦に向けエルサレムに集結した。
ユダヤ軍ではヨアンネスを指導者とする過激派が勢力を増していた。過激派はユダヤ指導者アナノスにとってローマとの交渉を妨げる脅威だった。
アナノスはローマに使節を送り、過激派が騒ぎ出す前に、無駄な血を流さないよう交渉を進めようとしたが過激派ヨアンネスに殺される。
アナノスの死によってユダヤ分は分裂し、打倒ローマのため団結するまで2年を要した。

同じ頃ローマでも混乱が起きていた。
ネロが失脚し帝国は内戦状態に突入。皇帝が3度入れ替わり(四皇帝の年)激動の時代を迎えていた。
ウェスパシアヌスはユダヤで静観していた。
そして1年間の内乱の末、東方のローマ軍により皇帝に擁立される。

69年7月ヨセフスの予言どおり、ウェスパシアヌスは皇帝の座を手に入れた。
エルサレムの陥落でウェスパシアヌス帝(フラウィウス家)の権力は不動になると、時間をかけずにエルサレムを落す作戦を考え、ティトゥスはローマで牢に入っていたヨセフスに協力を求める。

ザ・ローマ 帝国の興亡 第四話 ユダヤ戦争
エルサレム (C) British Sky Broadcasting 2011

70年4月
エルサレムでヨセフスは過激派指導者ヨアンネスに、投降を勧めたが聞く耳を持たなかった。ティトゥスは父王の命令に反しエルサレムの強攻に踏み切った。
15日後ローマ軍は第一の城壁を突破。その8日後に第二の城壁を突破。しかし第三の城壁はその高さだけでなく4.5メートルもの厚さを誇っていた。
ティトゥスはこの巨大な壁を撃破するために、半径16キロで木材を集め、高さ23メートル重さ数トンにおよぶ塔を建設させた。
塔からの攻撃により形勢はローマ軍に傾いた。

そのころユダヤ軍ヨアンネスは、ローマ軍の巨大な塔に向けて坑道を掘っていた。塔の下で火をつけ巨大な塔を焼失させた。しかし坑道のを支えていた柱が崩れだした。
皮肉にも城壁はローマ軍の攻撃ではなく、ユダヤ人が掘った坑道によって崩壊した。
ローマ軍は一斉に入城し攻撃を開始したが、神殿の手前で進軍をやめ、神殿の処置について議論した。

神殿を残しておくとユダヤ人の希望になりまた反乱が起こるため破壊するべきだという意見に、ヨセフスは、神殿はユダヤ人の心のよりどころで、神殿を残せば民は神の意志だと信じ神殿を守ったティトゥスを敬うはずだと意見する。
ティトゥスは神殿を残して皇帝とローマ市民に捧げることに決め、侵攻を再開する。
追い詰められたユダヤ人は神殿を死守するが、ティトゥスの決定も虚しく神殿は放火される。ティトゥスが消化を命令するがローマ兵士は神殿内の財宝を略奪に夢中になる。

何十万ものユダヤ人が殺され奴隷となり、神殿は永遠に葬られた。
再び反乱が起こることを恐れたローマは、見せしめとしてヨアンネスの公開処刑を行った。
ティトゥスは後にローマ皇帝の座を継承。ティトゥスの築いた王朝はつつましく貴族政治とは無縁の国家であった。
ヨセフスはローマに定住。著書の『ユダヤ戦記』は今日まで語り継がれている。

そして神殿から略奪された財宝は帝国の力の象徴「コロッセオ」に生まれ変わった。

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